静岡県は、おおまかに分けて旧伊豆国にあたる伊豆半島エリア・旧駿河国にあたる東部エリア・旧遠江国の西部エリアに分かれる。伊豆半島エリアの特徴は大自然を感じられるところにある。半島内にはたくさんの火山があり、それぞれの山頂付近ではかつて起きた噴火の痕跡を感じることができる。また、火山が多いことに関連して温泉地もたくさん存在しており、各地は県内外からの観光・行楽客で賑わっている。内陸部には最高のワサビが生産できるほどの清流が流れているほか、海の水質も良好。旅行でこの地域にやってきた人は、様々な体験をすることができるだろう。続いて、旧駿河国エリアに関しては県西部よりも首都・東京から近いため、県内では特に都市開発が進んでいる。新幹線も停車する静岡駅北側に広がる駿府城の旧城下町エリアの発展は著しく、このエリアに居住した場合は買い物のために県外まで遠出する必要がないのだ。
また、富士山の南麓エリアに関しては、この山に関連する観光スポットがたくさんあることなども特徴であるといえる。県西部に広がる旧遠江国エリアの特徴としては、東京から遠いこともあり県東部と比べて方言(遠州弁)を使う人が多いことが挙げられる。独特な方言は首都圏などのほかの地域では通じにくいため、この地域から上京する人はまず遠州弁と標準語の違いをよく理解する必要があるだろう。そのほか、観光産業の人々は首都圏ではなく、名古屋圏の人々を強く意識しながら仕事をしている点も特徴として挙げられる。